5.3 「投資と生活習慣」——エッセイの冒頭
—資産とは、習慣の集積である—
ジョムティエンの朝。 波の音を聞きながら、先生はノートPCを開いた。 タイトルには、こう記されていた。
「投資と生活習慣——資産形成は、食卓から始まる」
先生は、シラチャでのコーチーとの会話を思い出していた。 仮想通貨の乱高下に耐えてきた男が、今度は主婦層の“体重”と“心”に向き合おうとしている。 その発想は突飛に見える。 だが、先生には、そこに“問い”が見えた。
エッセイの冒頭には、こう綴られた。
「投資とは、数字の世界だと思われがちだ。 だが、実際には“習慣”の世界である。 何を食べ、どう眠り、誰と話すか——それらが、資産形成の土台になる。 生活習慣は、最も長期的なポートフォリオだ」
先生は、自身の旅を振り返った。 韓国での交渉、ラオスでの食中毒、ベトナムでの夜行バス。 それらはすべて、“身体”と“判断”の関係を教えてくれた。
「格闘家が仮想通貨を扱うのは、偶然ではない。 価格の乱高下に耐えるには、身体の芯が必要だ。 そして、主婦が太るのもまた、生活の“ポジション”が変わったからだ。 投資とは、ポジションの取り方であり、 習慣とは、そのポジションを支える筋肉である」
先生は、エッセイの最後にこう記した。
「僕は、まだコーチーの事業に投資していない。 だが、彼の“問い”にはすでに賭けている。 投資とは、生活の中にある問いを見つけること。 そして、それに静かに、確率的に、応えることだ」

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