第二章 投資家として 2.3.投資家として(ビナミルク株が20倍に) ホーチミンで買ったビナミルク株が2000万円に—若き日の直感と、通訳との偶然の出会い—2017年、僕はホーチミンにいた。 まだ30代半ば、投資家としての輪郭はぼんやりしていたが、 「現地の空気を感じることが、価値を見つける第一歩」 という信... 2025.09.08 第二章 投資家として
第二章 投資家として 2.2.投資家として(失敗の記憶) —数字に溺れ、生活を見失った日—投資家としての道を歩み始めた頃、僕はまだ“数字”に魅了されていた。 利回り、キャッシュフロー、ROI—— それらがすべてを語ると信じていた。 現地に行かずとも、Excelの中で未来を描けると思っていた。そんな... 2025.09.05 第二章 投資家として
第二章 投資家として 2.1.投資家として(言葉を覚え、土地を歩き、価値を見つける) —言葉を覚え、土地を歩き、価値を見つける—投資は、情報の戦いだと言われる。 だが、僕はそれを信じていない。 本当に価値あるものは、数字の裏に隠れている。 それは、現地の空気であり、 人々の暮らしであり、 そして、言葉の響きだ。2010年、日... 2025.09.04 第二章 投資家として
未分類 1.12.旅の原点と人生の転機(12) 「会社を辞めたわけじゃない。 役員になって、英語が必要になった。 でも、中途半端な学び方じゃ通用しないと思って、ここに来た」もう一人は、外資系企業のマネージャーだった。 「英語はツールじゃない。 現地の人と対等に話すには、文化を理解する必要... 2025.09.03 未分類
第一章 旅の原点と人生の転機 1.11.旅の原点と人生の転機(11) スパルタ英語学校で出会った“静かな猛者たち”—年齢も肩書きも脱ぎ捨てて、学びに向き合う姿—フィリピンに語学留学したのは、まだ投資家としての輪郭がぼんやりしていた頃だった。 英語を本気で学ぼうと思い、セブ島の語学学校に申し込んだ。 だが、申し... 2025.09.02 第一章 旅の原点と人生の転機
第一章 旅の原点と人生の転機 1.10.旅の原点と人生の転機(10) —1997年、カンボジアのジャングルで見た“怖い目”—1997年、僕はまだ“何者でもなかった”。 東京の片隅で、会社員として働いていた。 毎日、満員電車に揺られ、 誰かが決めたルールの中で、 誰かが描いた未来をなぞるだけの生活。 心の奥に、... 2025.09.01 第一章 旅の原点と人生の転機
第一章 旅の原点と人生の転機 1.9.旅の原点と人生の転機(9) 「実は、俺もやられた。 去年、ベトナムのスタートアップに。 数字は完璧だった。 俺は野望を持ってた。 でも、みんなに反対された。 それでも少しだけ入れた。 結果は──プラマイゼロだった。」彼は、笑った。 その笑いは、悔しさでも、... 2025.08.29 第一章 旅の原点と人生の転機
第一章 旅の原点と人生の転機 1.8.旅の原点と人生の転機(8) その夜、僕はバンコクの屋台で、古い友人と再会した。 彼は、かつて一緒にバックパックを背負っていた仲間。 今は、現地企業の財務を見ているという。 スーツの襟元に、少しだけ旅の匂いが残っていた。ビールがぬるくなり始めた頃、僕は語った。 あの銘柄... 2025.08.28 第一章 旅の原点と人生の転機
第一章 旅の原点と人生の転機 1.7.旅の原点と人生の転機(7) 損失を抱えたまま、僕は次の街へ向かった。 マニラだったか、ホーチミンだったか。 空港の喧騒の中で、僕はノートを開いた。 「予感ではなく、確率。 でも、確率にも罠はある。」 その言葉の下に、細い線を一本引いた。その線は、やがて“問い”になっ... 2025.08.27 第一章 旅の原点と人生の転機
第一章 旅の原点と人生の転機 1.6.旅の原点と人生の転機(6) 株価は、少しずつ戻り始めた。 ニュースも、街の空気も、好転していた。 僕は、静かに期待した。 数字が、再び整い始めたように見えた。でも──それは、罠だった。 再浮上の瞬間、株価はさらに下がった。 まるで、誰かが“希望”を餌にしていたかのよう... 2025.08.26 第一章 旅の原点と人生の転機