FIREを追いかけていた頃、数字は整っていた。だがある朝、口座の数字と自分の幸福感が一致しない瞬間が訪れた。市場が揺れたとき、目的が曖昧になったとき、そして人との接点が薄れたとき。アンチFIREの指摘は、決して的外れではない。だがその結論を「FIRE全否定」にまで持っていく必要はない。もっと現実的で、心理的にも持続可能な答えがある。それがサイドFIRE。
〇アンチFIREが示す本当の問題点
1)目的喪失のリスク
完全な早期退職は仕事を通じた自己効力や社会的つながりを一気に失わせる。
2)資金の過信
長期の市場リスク、医療・介護費、インフレを過小評価しがちになる。
3)孤立と精神的負荷
時間は得ても、意味のある使い方が見つからないことがストレスになる。
これらは真実。だからこそアンチFIREの警鐘は有益な修正材料となる。
〇サイドFIREが解決するポイント
1)安全域の確保
生活費の一部を確実に受動的収入で賄い、残りは選択的に働くことでセーフティネットを作る。運用収入とスキル収入を並行保有することで、下振れ耐性が高まる。また、過去の自分のスキルを捨て去ることもなくスキルを磨き続けなれる。これより、万が一の場合に備えて、FIREから現役に戻るという選択の自由ができる。
2)意味の継続
週10〜20時間程度の有意義な仕事やコミュニティ貢献で自己効力を維持する。
3)時間の自由度をデザインできる
完全リタイアの“白か黒”ではなく、生活と情熱のバランスを自分で調整できる。
〇実践ブループリント 3ステップ
1)目標の縮尺を変える
まずは「生活費の50%を受動収入で賄う」ことを短期目標に置く。完全自立をいきなり目指さないことで心理的コストを下げる。
2)継続収入を設計する。
週10–20時間のコンサル、講義、教材販売、あるいは地域プロジェクトの協働など、スキルを活かして緩やかな収入源
を持つ。自動化できるビジネスや投資アルゴリズムを作り、時間当たり収入の効率を上げる。
3)仕事を自己の存在価値・趣味として再定義する。
「辞める」から「選ぶ」へシフトする。教育やベンチャー支援、趣味のプロ化など、価値提供が続く活動を優先する。
「アンチFIREが言うことは正しい。でも、全部捨てる必要はない。サイドFIREでバランスを取ればいい。」
結びに。アンチFIREの批判は大切なリアリズムを教えてくれる。だが、それでFIREという思想を丸ごと否定するのはもったいない。極端さを修正し、現実的な“選択の余地”をデザインする。私の結論は簡単。完全な勝ち負けを求めるより、自由の確度と日々の意味を同時に高める。サイドFIREは、その最も実践的な方法の一つである。
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