1.11.旅の原点と人生の転機(11)

第一章 旅の原点と人生の転機

スパルタ英語学校で出会った“静かな猛者たち”
—年齢も肩書きも脱ぎ捨てて、学びに向き合う姿—

フィリピンに語学留学したのは、まだ投資家としての輪郭がぼんやりしていた頃だった。 英語を本気で学ぼうと思い、セブ島の語学学校に申し込んだ。 だが、申し込みの段階でコースを間違えた。 選んだのは「スパルタコース」。 朝から晩まで、マンツーマンとグループレッスンがぎっしり詰まった、まさに“英語漬け”の毎日。 平日は外出禁止。 土日だけが、唯一の自由時間だった。

最初の数日は、正直、後悔した。 「これは修行か?」と思った。 だが、次第にその環境に慣れていくと、見えてくるものがあった。 それは、同じコースにいた“異色の3人”の存在だった。

彼らは、40代の日本人男性。 見た目は地味で、話し方も控えめ。 若い留学生たちは、最初、彼らを少し馬鹿にしていた。 「なんで今さら英語?」「会社辞めた人たち?」 そんな空気が漂っていた。

だが、僕は違和感を覚えた。 彼らのノートは、びっしりと書き込まれていた。 授業中の質問は鋭く、先生とのやりとりも深い。 そして何より、彼らの“集中力”が異常だった。 昼休みも、夕食後も、彼らは黙々と勉強していた。

ある日、僕は思い切って話しかけた。 「どうして、ここに来たんですか?」 すると、一人が静かに答えた。

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